ビワマス - 花・鳥は友/湖国の自然
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    身近な自然を中心に撮影記録しています

    ビワマスの遡上、命を繋ぐために 高時川にて  

     令和5年(2023年)11月18日撮影。
     毎年11月は運が良ければビワマスの豪快な遡上が見られ、オオワシ、コハクチョウの飛来と結構忙しいシーズンとなります。この日もコハクチョウを観察した後、姉川、高時川でビワマスの遡上を観察することができました。ビワマスはびわ湖の宝石とも呼ばれ、非常に美味しい魚です。私は造りや焼き魚が好きですが、郷土料理である炊き込みご飯も大好きです。
     ビワマスは川を遡上し、産卵。稚魚は川で翌年の春まで過ごし5月頃びわ湖に下り、数年を過ごした後生まれ故郷の川を遡上して産卵後に生涯を終えます。

     雨後の急流を遡上するビワマス。巨体ですので迫力満点です。


     夥しいビワマスが遡上していました。漁協の方の話によると、ここ10年でこのような大量の遡上は見たことがないとの事でした。
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     ジャンプも数多く見られましたが、モグラ叩きのようなもので何処でジャンプするのか予測できないのでピンボケだらけでした。
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     流れの浅いところは這うようにして上流を目指していました。
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     ジャンプしたビワマスは流れの無い所に飛び出ることも。強靭なバネのような反発力を使って流れに戻って行きました。産卵のため命がけで遡上する姿はただただ感心するばかりで、生命の不思議が力強く伝わってきます。
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     撮影機材:EOS R6、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM+EF1.4×Ⅲ

    ビワマスの遡上 姉川のヤナ場にて  

     令和5年(2023年)11月7日撮影。
     今日はインフルエンザの予防接種に掛かり付けのクリニックに行きゆっくりしているつもりでしたが、前日と昨夜に激しい雨が降り、まとまった雨で川の流量が増すとビワマスが産卵のため遡上するチャンスでもあり姉川の観察ポイントに行ってみました。ビワマスはアメノウオと言われ、まとまった雨が降ると困難を乗り越え母なる川を目指します。ビワマスはびわ湖の固有種でとても美味しく、各地の湖にも移殖されています。

     ビワマスのオス。精悍な面構えです。急流を飛び跳ねて遡上する様子は圧巻です。


     オスはこの時期婚姻色に色濃く染まって綺麗です。サケ科の魚だけあってサケと良く似ています。
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     メスのビワマス。
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     流れが急なため押し流されるビワマスもいます。
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     堰を越えて、浅瀬を泳ぎ本流へと向かいます。
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     ビワマスは中流域までたどり着き産卵して力尽き、その一生を終えます。普段はびわ湖に生息しているため、その姿を見ることは出来ませんが産卵のための遡上の時だけは見ることが出来ます。
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     撮影機材:EOS R6、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM+EF1.4×Ⅲ

    ビワマス、母なる川を目指して 長浜市にて  

     令和2年(2020年)10月25日撮影。
     最近は雨が多く、昨夜も結構雨が降っていたのでビワマスが産卵のため遡上していると確信して川に向かいました。ここは何時もビワマスの遡上を撮影しているところです。ビワマスはびわ湖の固有種で今では全国数か所の湖にも移植されていますが、とても珍しいサケ科の魚です。びわ湖は古代湖で陸封されているため、ビワマスは海水では生きられず淡水魚です。稀に見る美味しい魚で、魚体観察も好きですが、食べるのはもっと好きで大好物です。刺身、焼き魚、煮物などオールマイティの魚です。

     ビワマスは生まれた母なる川を目指して命の限りを尽くして遡上します。巨体を大きくジャンプして果敢に急流に挑みます。大雨が降り、水かさが増すと遡上するので「アメノウオ」と呼ばれます。
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     この堰を超えようと何回も何回もチャレンジする姿には感動もので、心の中で「頑張れ!!」と応援しています。
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     オスも懸命に遡上しています。
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     何回もチャレンジして疲れたのか、這うようにして遡上している個体も。これだけ立派な魚もサケと同様産卵後は雌雄とも一生を終えます。像絶な命のドラマに終止符がうたれるのです。私は過去に岸に打ち上げられて命絶え絶えの個体を見るに見かねて、丁寧に抱えてソッと流れに戻したことがあります。大きいものは70㌢位あります。
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    ビワマス 尾上漁港にて  

     平成29年8月2日撮影。
     この日は朝早くから尾上漁港に滋賀県の伝統料理の講習会に行ってきました。お昼にはこの漁港で水揚げされたビワマスの刺身とコアユの天ぷらがでます。私はビワマスが魚では一番好きですので、昨年に引き続き美味しく頂くことができました。講習会が終了するととれたてのビワマスの即売があり、料理人さんが刺身用に料理もしてくれます。

     夏はビワマスの美味しい時期です。とれたてのビワマス。
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     買ったビワマスは丁寧にウロコも取ってくれます。私たちが夕食用に買ったビワマスです。
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     あっと言う間に骨なども取り除く腕前は流石でした。待ち時間は殆ど無いくらいです。
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     ビワマスは琵琶湖の固有種。その味はトロ以上と言われています。産経ニュースによると、昨年11月20日に東京都内で開かれた全国の魚の祭典「Fish-1グランプリ」の料理コンテストで、グランプリに輝いた「天然ビワマスの親子丼」。 「天然ビワマスの親子丼」は、サケ科の琵琶湖固有種「ビワマス」の刺し身と卵のしょうゆ漬けを盛りつけた丼で、県漁連がコンテストに出品。一般来場者の投票などの結果、淡水魚を使った料理として初めてグランプリを獲得した。
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     この魚も琵琶湖の固有種のニゴロブナ。この日の伝統料理の講習会のメイン材料です。これは塩切りしたもので、丁寧に磨き、天日に干し、ご飯を詰めて漬け込みます。これも滋賀県の絶品の一品となります。
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    姉川を遡上するビワマス 姉川にて  

     平成28年11月26日撮影。
     今年こそはビワマスがジャンプしながら遡上する様子をバッチリと撮りたいと思い続けてきました。しかし、この時期には珍しくまとまった雨が降らず、濁流、急流を果敢に遡上する姿は見られませんでした。アメノウオと呼ばれるほど水かさの増した川を産卵のため母なる川を目指して命をかけて遡上するビワマス。雨が降らなくても、産卵場所を探して健気に遡上していました。

     画像では見にくいかもしれませんが、中央部の大きな魚がビワマス。産卵を終えるとビワマスは生涯を終えます。この日、産卵を終えたビワマスが岸に打ち上げられカラスやトビの餌食になろうとしていました。まだ息がありましたので私は、大きな魚体をソッと川に戻してやりました。
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