ビワマス - 花・鳥は友/湖国の自然
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    身近な自然を中心に撮影記録しています

    ビワマス、母なる川を目指して 長浜市にて  

     令和2年(2020年)10月25日撮影。
     最近は雨が多く、昨夜も結構雨が降っていたのでビワマスが産卵のため遡上していると確信して川に向かいました。ここは何時もビワマスの遡上を撮影しているところです。ビワマスはびわ湖の固有種で今では全国数か所の湖にも移植されていますが、とても珍しいサケ科の魚です。びわ湖は古代湖で陸封されているため、ビワマスは海水では生きられず淡水魚です。稀に見る美味しい魚で、魚体観察も好きですが、食べるのはもっと好きで大好物です。刺身、焼き魚、煮物などオールマイティの魚です。

     ビワマスは生まれた母なる川を目指して命の限りを尽くして遡上します。巨体を大きくジャンプして果敢に急流に挑みます。大雨が降り、水かさが増すと遡上するので「アメノウオ」と呼ばれます。
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     この堰を超えようと何回も何回もチャレンジする姿には感動もので、心の中で「頑張れ!!」と応援しています。
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     オスも懸命に遡上しています。
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     何回もチャレンジして疲れたのか、這うようにして遡上している個体も。これだけ立派な魚もサケと同様産卵後は雌雄とも一生を終えます。像絶な命のドラマに終止符がうたれるのです。私は過去に岸に打ち上げられて命絶え絶えの個体を見るに見かねて、丁寧に抱えてソッと流れに戻したことがあります。大きいものは70㌢位あります。
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    ビワマス 尾上漁港にて  

     平成29年8月2日撮影。
     この日は朝早くから尾上漁港に滋賀県の伝統料理の講習会に行ってきました。お昼にはこの漁港で水揚げされたビワマスの刺身とコアユの天ぷらがでます。私はビワマスが魚では一番好きですので、昨年に引き続き美味しく頂くことができました。講習会が終了するととれたてのビワマスの即売があり、料理人さんが刺身用に料理もしてくれます。

     夏はビワマスの美味しい時期です。とれたてのビワマス。
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     買ったビワマスは丁寧にウロコも取ってくれます。私たちが夕食用に買ったビワマスです。
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     あっと言う間に骨なども取り除く腕前は流石でした。待ち時間は殆ど無いくらいです。
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     ビワマスは琵琶湖の固有種。その味はトロ以上と言われています。産経ニュースによると、昨年11月20日に東京都内で開かれた全国の魚の祭典「Fish-1グランプリ」の料理コンテストで、グランプリに輝いた「天然ビワマスの親子丼」。 「天然ビワマスの親子丼」は、サケ科の琵琶湖固有種「ビワマス」の刺し身と卵のしょうゆ漬けを盛りつけた丼で、県漁連がコンテストに出品。一般来場者の投票などの結果、淡水魚を使った料理として初めてグランプリを獲得した。
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     この魚も琵琶湖の固有種のニゴロブナ。この日の伝統料理の講習会のメイン材料です。これは塩切りしたもので、丁寧に磨き、天日に干し、ご飯を詰めて漬け込みます。これも滋賀県の絶品の一品となります。
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    姉川を遡上するビワマス 姉川にて  

     平成28年11月26日撮影。
     今年こそはビワマスがジャンプしながら遡上する様子をバッチリと撮りたいと思い続けてきました。しかし、この時期には珍しくまとまった雨が降らず、濁流、急流を果敢に遡上する姿は見られませんでした。アメノウオと呼ばれるほど水かさの増した川を産卵のため母なる川を目指して命をかけて遡上するビワマス。雨が降らなくても、産卵場所を探して健気に遡上していました。

     画像では見にくいかもしれませんが、中央部の大きな魚がビワマス。産卵を終えるとビワマスは生涯を終えます。この日、産卵を終えたビワマスが岸に打ち上げられカラスやトビの餌食になろうとしていました。まだ息がありましたので私は、大きな魚体をソッと川に戻してやりました。
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    ビワマスの遡上  

     平成26年11月4日撮影。
     コクマルガラスを撮った後、高時川にビワマスの遡上の様子を見に行きました。遡上の観察はこの日で3日目で、強い雨は降っておらず、水流は普段の穏やかさに戻っていました。

     ビワマスは、増水して激流ではよく飛びますが、水流が少ないと飛ばずに川底を這い上るように遡上していました。魚体が大きいので水しぶきも派手に上げて遡上します。
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     流れのある程度緩やかなところを一気に上っていました。
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     2匹続いて遡上することもありました。ほぼ同じコースを遡上していました。ポツリポツリ遡上しており、ピークは終わったようです。
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    ビワマスの遡上 支流にて  

     平成26年11月3日撮影。
     前日に豪雨予報が出るくらいの雨が降りましたので、姉川の支流である高時川に出向きました。天気はスッキリせず時々雨の中、ビワマスの遡上を撮りました。ビワマスの遡上は撮影の機会があるか無いかですが、全力で激流を遡上する姿を観察することができました。

     婚姻色の立派なビワマス。産卵後、その生涯を終えるビワマスですが、最後の力を振り絞って激流の難所を遡上します。この一途な姿に感動するばかりでした。
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     メスのビワマス。婚姻色が薄いです。増水して、流れが激しいときに一斉に遡上するビワマスは不思議な魚です。
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     ビワマスは、琵琶湖固有のサケ科の魚ですが、人工孵化も行われ栃木県中禅寺湖、神奈川県芦ノ湖などにも移殖されています。
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     産卵場所に到達するまでには、このような堰を複数箇所超えなければなりませんので、体力も激しく消耗するようです。
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     激しい流れの中から飛ぼうとするところです。河口から一気に遡上することはしないで、この付近の淀みで待機し、機会を見計らって飛び上がるようです。
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