ハマヒルガオ - 花・鳥は友/湖国の自然
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    身近な自然を中心に撮影記録しています

    湖岸のハマヒルガオ、宵待草 長浜市にて  

     令和4年(2022年)5月12日撮影。
     過日ハマヒルガオを観察するため立ち寄った湖岸には宵待草が繁茂して見付けられなかったのですが、更に詳しく探して見ようと再度立ち寄ってみました。やっと見つけたハマヒルガオは隅っこに追いやられ、宵待草が育たないような場所でヒッソリ花を咲かせていました。外来種が固有種を駆逐している典型的な事例だと思います。

     ハマヒルガオ。海浜植物で琵琶湖に何故?と思われるかも知れませんが、琵琶湖は古代湖で400万年前は伊勢方面で海と繋がっていました。長い長い年月とともにハマヒルガオも琵琶湖とともに移動してきたようです。


     ただ、海岸で見られるハマヒルガオと見た目はそっくりですが、陸封されていたためDNAは異なるそうです。
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     ハマヒルガオは綺麗で好きな花です。古代湖と海浜植物とは不思議な組み合わせで、いにしえに想いを巡らすのも楽しいものです。
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     参考に5月21日に撮った犬の散歩道に咲いていたヒルガオ。良く似てはいますが全く別物です。
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     ハマヒルガオを駆逐している宵待草。綺麗で好きな花ですが、別のところで育って欲しいものです。
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    ハマヒルガオ もっと撮りたかったのですが  

     平成29年6月6日撮影。
     海浜植物のハマヒルガオは湖北でもかなりの群生が見られます。この前にも撮っていますが時間の関係もあり、開花を確認し少しだけ撮っていましたので、この日に改めて現地に出向きました。ヒルガオとは花がよく似ている以外は全く異なるハマヒルガオに興味を持ちましたので観察を続ける気持ちになっていました。ところが、この画像の光景は一変してしまい観察の続行は困難となりました。

     湖岸を這うように繁茂し、綺麗な花を咲かせています。
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     海岸の植物が淡水湖の湖岸で観察できることは不思議そのものです。しかし、少し後に訪れたときには、すっかり丁寧に草刈り機で全て刈り取られ、面影は微塵も感じられないようになっていました。
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     マツヨイグサもハマヒルガオも全て刈り取られましたので、この光景を撮影できたのはこの日が最後となりました。また来年です。
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    ハマヒルガオ 古代湖のロマンを感じます  

     平成29年5月27日撮影。
     琵琶湖は我が国最大の湖であることはご承知のとおりです。滋賀県の大きな面積を占め、マザーレイクともよばれ、近畿の水瓶でもあります。琵琶湖も400万年前は今の三重県にあり、長い長い年月をかけて現在の位置に移動しています。その前には日本列島は大陸から分かれ激しい地殻変動の洗礼を受けています。古代琵琶湖も海に接していたこともあるようです。ハマヒルガオは海浜植物でもあり、その名残を引き継いでいるようで、ハマヒルガオを見ていると時を超えたロマンを感じます。

     ここは湖北の琵琶湖の湖岸。海岸に咲くハマヒルガオが一面に咲いています。滋賀県では湖岸で複数の群生地が見られます。
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     ハマヒルガオの葉は丸みを帯びハート形です。砂地を這うように咲いています。
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     ハマヒルガオの湖岸にはマツヨイグサが大繁茂。その中で窮屈そうにハマヒルガオは咲いていました。
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     マツヨイグサの花。美しいですが南北アメリカからの外来植物でもあり、生命力が強く在来種を脅かしています。琵琶湖は外来魚、外来植物の脅威にさらされているのが現実です。
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     比較のために撮ったヒルガオ。こちらはツル状に繁茂し何処にでも見られます。
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