ハクガン - 花・鳥は友/湖国の自然
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    身近な自然を中心に撮影記録しています

     令和4年(2022年)3月4日撮影。
     その1からの続きです。長らく続いたハクガンも漸くお終いとなりました。念願の飛び立ちも北帰間際に撮影することができました。ハクガンを含むグループは翌5日の夕方に北帰したようで、辛うじて間に合いました。5日間現地を訪問しのですが、ハクガンに出会えなかったことはなく本当にラッキーだったと思っています。ハクガンは今頃どうしているのだろうか、無事に仲間と合流して繁殖地に到着しているかな、また出会いたいな、などなど思い出します。一連の撮影が入院前でしたのも幸運でした。貴重な情報をお知らせ頂いた福井の知人に感謝を申し上げます。

     右方向に飛び立ったハクガンは大きく旋回して左方向の餌場へと向かっています。


     ハクガンもコハクチョウに遅れること無く、飛んでいる様子も可愛らしく微笑ましい光景でした。
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     ハクガンは小さくてもコハクチョウと同じスタイルで飛んでいます。
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     塒から餌場へ。ハクガンの日々の日課で一番楽しい時だったのかも知れません。
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     この飛び姿を見ていると、以前湖北にシジュウカラガンが1羽コハクチョウに混じって行動を共にしていたのと重なってしまいます。
    あの時は大勢のカメラマンに囲まれていましたが、ハクガンは地域の人々から静かに見守られて越冬していました。
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     降り立った餌場の田んぼ。餌場は日によって場所変えしていることが多かったようです。令和3年度はマナヅルにハクガンなどと、初見初撮影が多かった感動の年度となりました。
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     令和4年(2022年)3月4日撮影。
     この日はハクガンの飛び立ちを撮るべく気合を入れての現地へ向かいました。ただ既に北帰している可能性もあり、その確認も兼ねていました。到着するとハクガンは塒におり、仲間のコハクチョウたちは首を振って飛び立ちの気配がありましたので、全神経を集中して飛び立ちに備えました。風上に立ち、ハクガンの位置に合わせる必要から重い三脚は使わず(三脚を動かすと都度水準器で水平を確認して水平を保つ必要があり、その間に飛び立たれるため)手持ち撮影としました。カメラも重く10秒ほど構えては5秒ほど休むを繰り返してやっと飛び立ちを撮ることができました。

     ハクガンのグループは横一列に並んでスタート。


     コハクチョウは水面を蹴っての飛び立ちですが、ハクガンも同じ様な飛び立ちでした。
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     水しぶきを飛ばしながら飛び立ったハクガン。
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     後はピントを外さないようハクガンを追います。
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     計算通り、眼前を飛んでくれたのはラッキーそのものでした。
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     この後大きく旋回して餌場へと向かいました。その飛翔姿も撮っていおりその2に載せさせて頂きます。
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     令和4年(2022年)3月1日撮影。
     その1からの続きです。ハクガンとコハクチョウの一団が舞い降りたのは、数百メートルほど離れた田んぼです。コハクチョウは一定の時間で餌場の田んぼを飛んで移動しますが、ハクガンも自分はコハクチョウの一団のメンバーと思っているらしく、必ず後を追っています。後を追うのは最後に付いて飛んでいるのではなく、先頭グループに入って飛んでおり中々しっかり者のハクガンのようです。

     舞い降りた田んぼで仲間のコハクチョウと仲良く採餌。


     お互い鳴き交わしながらコミュニケーションを図っているようです。このハクガン、仲間のコハクチョウからは虐められておらず、絆が形成されているようですが、別のグループのコハクチョウには突っかかっていく場面も見られました。可愛くても気が強いようです。
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     泳いでいるハクガンはアヒルのオモチャのようですが、純白のハクガンは雪がお似合いのようです。
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     ハクガンは北海道、宮城方面などではシジュウカラガン、ヒシクイなどとも仲良く過ごしているようで、異種のガン、カモ類とも仲良く過ごせるようですね。
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     北帰直ぐ間近のためかよく食べること、驚くほどです。
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     もしかして別の田んぼに飛んでくれるかな、と期待していましたがハクガンはこの後満腹なのか伏せて寝込んでしまいました。飛び立ちは3月5日にリベンジ予定です。ハクガンの連続で申し訳ないですが、後もう少しお付き合いくださるようお願いいたします。
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     令和4年(2022年)3月1日撮影。
     3月といえば春。既にコハクチョウが北帰を始めている地域もあり、まだハクガンはいるかな?という気持ちで現地に到着。数多くのコハクチョウの中から先ずハクガンを探すことから始まります。これが案外難しく白いコハクチョウの中から純白のハクガンは目立たず丁寧に探す必要があります。一旦見付ければ後は比較的容易です。この日の目的は飛び立ちを撮りたかったのですが、「二兎を追うものは一兎をも得ず」のとおりとなりました。

     雪化粧した田んぼでハクガンを発見。姿を見付けると一安心です。ハクガンの周りには仲間のコハクチョウファミリーが必ずいます。


     時々ハクガンの鳴き声も聞こえてきます。姿も可愛らしいですが、鳴き声も可愛らしく聞こえてきます。
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     この日の時間帯にはコハクチョウが舞い降りてきたり、飛び立ったりと忙しい時間帯でした。周りが飛び立つと、ハクガンも首を上げて仲間のコハクチョウの様子を注意深く窺っていました。
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     仲間のコハクチョウ、ハクガンが首を上げて飛び立ちの気配。ここで飛び立ちに全神経を注いでいれば飛び立ちが撮れたと思いますが、コハクチョウの一団が次々にやって来たのでその美しさに負けて撮り続けていると、何とハクガンも飛んでいるではありませんか。
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     最初は目を疑いましたが、前から二番目を飛んでいるのは紛れもなくハクガン。飛んでいる時は翼の先が黒いので直ぐに分かります。
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     舞い降りた先も雪化粧した田んぼでした。塒からの飛び立ちは分かりやすいですが、田んぼでは不意に飛び立ちますので難しく、この経験を生かして3月4日にリベンジすることにしました。この続きはその2に続きます。
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     令和4年(2022年)2月25日撮影。
     その1からの続きです。コハクチョウの一団に混じってハクガンも泥田でコハクチョウと同じ様に時には泥パックも楽しみながら採餌に余念がありませんでした。雪の田んぼに現れた泥田はコハクチョウたちの貴重な餌場のようで、水際の雪が土色になりオアシスのようでもありました。この様な極端な泥田でなくても採餌可能な田んぼはいくらでもあるのにと思ってしまいます。私見ですが、ミネラル補給のための行動かも知れませんね。

     不思議なくらい美味しそうに食べています。


     雪の上でも何やら探しています。
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     足もクチバシも、白くて綺麗な羽根も泥んこ。この泥田では全員が泥んこになることが掟なのかな?
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     水気の多い所は余り汚れませんが、泥が多い所は泥まみれとなります。
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     まるで泥パック!可愛らしいハクガンの変身です。
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     「どうでしょうか?」とこちら向きになったハクガン。この様なハクガンは滅多に撮れないと思ってパチリ。次は3月1日撮影分を掲載させていただきます。
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